世界都市農業サミットシンポジウム報告書
練馬区世界都市農業サミット実行委員会は、11月29日から12月1日にかけて「世界都市農業サミット」を開催しました。
ニューヨーク、ロンドン、ジャカルタ、ソウル、トロントの5都市から、農業者、研究者、行政担当者を招いて開催した国際会議は、11月30日に分科会、12月1日にシンポジウムを開催しました。船越が「シンポジウム」に参加しましたので、その報告をします。
1.日時:令和元年12月1日(日)13~17.30時
2.テーマ:都市農業の未来を語る
~私たちのくらしと社会をいかに豊かにできるか~
3.場所:練馬文化センター小ホール
4.シンポジウムの進め方
1) ロンドン、ニューヨーク、トロント、ソウル、ジャカルタと練馬区の代表が現状の取組内容について紹介した。
練馬区代表の白石さんが、2015年の都市農業振興基本法が策定され、都市農業の位置づけが変わり、それが現在の練馬区農業につながっていると話された。
2) その後、後藤光蔵座長(武蔵大学名誉教授)が司会し、5都市と練馬区代表によるパネルデスカッション方式で討議をしました。時間の関係で2テーマに絞りこみました。
(1) 農地、農業のある都市への転換について
(2) 都市農業における住民や消費者の役割について議論しました。
3) 司会者のまとめ
(1) 各国・都市が抱えている多様な問題を解決することが、重要課題となっている。
(2) 今後の都市農業の取組は、国連で提起している貧困や温暖化対策等につながる世界的な規模の取組となると思われる。
5.最後に「世界都市農業サミット宣言」をして、終了しました。
1)“都市農業”は、いのちを育む。
2)“都市農業”は、歴史と文化を育む。
3)“都市農業”は、公正で開かれた社会を育む。
6.感想
1)都市農業は温暖化対策、災害対策、新鮮で安全な食糧生産の面からも重要である。
このことについて、来日した5都市の研究者、行政担当者の共通の認識だと思われた。
2)当会として、練馬区、JA東京あおば、農業者等とも連携し、農地の保全や農業者の経営支援に取り組むべきと感じました。